ただの言葉

愉快なオタクになりたい

柔らかに微笑むあなたのアイドル論~34歳の誕生日によせて~

私は丸山隆平という男を一切知らない。しかし私は丸山隆平というアイドルのことは、まあそこそこ知っている方なんじゃないかなと思う。私の知っている丸山隆平というアイドルは、ザックリ言うと、陰と陽を持ち合わせていて、外の仕事では場の空気を和らげて、メンバーとの仕事だと楽屋で本気を出しすぎる人だ。きっとファン以外の人だって彼のことを、「明るくて楽しそうでニコニコしていてポジティブな事を言うちょっと変で面白い人」みたいに感じているのかな~なんて思っている。きっとそれは彼がマイナスなことを表の場で言わないからなのだと思う。

 

そんな彼がついこの間、「今までベースが嫌いだった。好きになったのはつい最近。関ジャムが始まってから」というようなことを言った。プラスに見えてマイナスも含むこの言葉に、少し引っかかった人もいたと思う。私もそうだった。でも、私は「好きになったから言ってくれた」という方を大切にしたい。

だって丸山隆平というアイドルは、マイナスな気持ち自体を共有するのではなくて、その気持ちがプラスに昇華したあとに教えてくれたんだよ。教えなくてもいいことだったのに、正直に。しかもしっかりプラスに昇華させてから。私はベースを弾いている丸山隆平さんが本当に本当に本当に大好きで、格好よくベースを弾いていている彼を初めとした関ジャニ∞に憧れて楽器を始めた人間だ。だからリアルタイムで嫌いな時に「僕ベース嫌いです」って言われてたらきっと心が死んでいた。でも丸山さんはそうしなかった。もしかするとそれは、彼が「アイドル」だからなのかもしれない。

丸山隆平はいつだって私たちの前で「アイドル」でいてくれる。アイドルと一言に言っても、「らしくなさ」を売りにする人もいれば、「らしさ」を守り抜く人もいる。私の目に映る丸山さんは圧倒的に後者だ。ラジオでカップルを羨むような発言をしていても、「長らく彼女がいない(テイの)アイドルの羨み方」をしていた、みたいな。週刊誌に載るぞとなっても男友達とのお花見だったり、MCを務める番組で「僕は結婚しません」と言い切ったり、共演者が話す彼の家の様子も「あれは女がいない家」だったり、「これは女の子の家の匂いするわ。…男友達の家行ってもこれせぇへん」のコメントが出せたり。彼はどこまでも「清廉潔白なアイドル」なのだ。

だからきっと「好きになった今」、「あの頃は嫌いだったんだ」と言えたんだろうなぁなんて勝手に考えている。きっと丸山さんは自分の発言で心を揺らす人がいるとわかっている人だから。

 

私はそんな丸山さんがすごく好きだったし、きっとこれからも好きなんだと思う。初めて誕生日を祝った時は「28歳おめでとうございます!」と言ったのに、気付けばもう「34歳おめでとうございます!」だ。7度も丸山さんの誕生日を祝えるだなんて、7年前の今日思っていただろうか。

「人生は芝居」で、とても綺麗にアイドルを着込む丸山隆平さんだから、もしかすると今も言わずにいる事があるのかもしれない。7年前彼がベースが嫌いだったなんて1ミリも思わなかったのと同じように。でも明日、明後日、明明後日、そのまた先も丸山さんのことを好きでいられたら、「実はね…」と教えてくれるかもしれない。まあ別に教えてくれなくても良いんだけど。でも、丸山さんが何かを昇華させて、まぁファンに言ってもいいかな~なんて思ったら、教えてくれたら嬉しいな~と思ってしまうのがファンなのだ。

その時はまた「なんだもっと前に言ってよ!」って言ってしまうかもしれない。でも最後には「昇華したものを教えてくれてありがとう」と言いたい。まあ昇華するもんが無いのが1番なのかもしれないけれど!もう昇華するもんなんてないのかもしれないけど!

でも今年1年が素敵な年になって、またなにかが昇華したり、今年を含めた素敵な数年の積み重ねでなにかが昇華するのなら、きっとそれは「いいこと」なのかもな~と思ってしまう。私はどこにでもいる一介のファンなので、丸山さんにたくさんの「いいこと」が起こることを願っている。だからとりあえずこの34歳の1年が、丸山さんにとってめちゃくちゃ充実してめちゃくちゃ楽しくてめちゃくちゃ素敵な思い出に残るものになって、それ故に楽しそうに笑う丸山さんをたくさん見られたらいいなぁ~!なんて思ってしまうのだ。