ただの言葉

愉快なオタクになりたい

ファンファーレは鳴り続ける

クリエCの7人が初めてISLAND TVに載せたパフォーマンス動画はHey!Say!JUMPのファンファーレだった。夏と一つの恋の始まりと「その先」に期待を馳せるような爽やかな曲。それがファンファーレ。

 

私はクリエCのことをファンファーレみたいな人たちだと思っている。

 

爽やかな初夏の日差しの中、今か今かと開演を待つ人たちと共に“クリエC”の時間は動き始める。夕刻が近付く18時に客電が落ちて、今から始まるであろう世界にその場の全員が期待し、7人がその期待を超えるぐらいにキラキラと輝く。そんな世界が5月8日の有楽町の一角でひっそりと、でもどこにも負けないぐらい熱く広がるはずだった。

結局のところその世界線を私たちが迎えることはできなかったけれど、それでも私にとってクリエCが、ファンファーレが、大切なものになったことに変わりはない。

素晴らしい世界の一端を担う「キミ」は7人のこと。有楽町でそんな7人に対して純粋な期待を抱いて、その期待を初夏の空に溶かす。そんな日が訪れることを期待していたのに、現実はそこまで優しくなかったね。スポットライトを体に受けてキラキラと輝く7人を見て彼らのことが好きだと確信したかった。公演のどこかのタイミングで“クリエC”ではないまっさらで彼らのためだけの名前をもらって、まっさらな名前を冠した彼らとしての時間が動き出せばいいのにって思ってた。

もしもあの日、クリエCとしてクリエの舞台に立つことがあったなら、7人が作り出す時間は、私にとって忘れられない、忘れたくない時間になったんじゃないかとも思う。そんなことを考えている間に5月は飛ぶように過ぎた。

 

そして6月、7人はHappy Liveで初めて7人としてパフォーマンスを披露することになる。あの日の強気で勝気なDON'T U EVER STOPとVanillaのことはきっと忘れないんじゃないかな。5月の私が思った通り、たった2曲だけの彼らのパフォーマンスは私の中に深く刺さって抜けなくなった。まだまだ粗削りだけど、爪痕を残さんとするその気迫は他の公式ユニにも負けていなかったと思う。VanillaもDON'T U EVER STOPもトレンドに入ってたよね。7人が生み出すパフォーマンスを見て、3月のファンファーレで「この人たち、間違いない気がする」と確信したのもはっきり覚えている。他担からの認知度が少し上がった6月に、私は7人の事がさらに大好きになった。

 

自粛期間ほどの供給はなくなったけど、それでもたくさんアップしてくれるISLAND TVを見ながら楽しんでいた私のもとに、配信コンサートの一報が舞い込んだのは7月の半ばの事。俺担ヨシヨシ自担推し推しなんてダサいタイトルが気にならないぐらいうれしかったなぁ!!ていうか配信とはいえ初単独がTDCってどない?ちなみに初パフォーマンスは横アリなのもすごいことだよ。やっと7人が歌うファンファーレと出会えそうな予感がした7月は、ワクワクを抱えたまま足早に過ぎていった。

 

そして迎えた8月。名も無き7人としての初めての単独公演。今になって考えると、「クリエC」として、無所属Jrとしての単独公演はあの日が最初で最後だったんだなぁ。最初で最後の「クリエC」としての単独公演、大成功だったんじゃないかな。あの日を境に認知度がグンと上がったのは本当に驚いた。CたちのISLAND TVに万単位でいいねがつくなんて!見間違いかバグだと思って1回見なかったことにしてごめん。翌日見てもしっかり万単位でいいねがついてました。あの日の単独公演はね、すごく荒削りだなって思ったのをよく覚えています。この人たち伸び代しかないな、みたいな。場数を踏んでバランスとかを掴んだら絶対にもっと良くなる。あとはHappy Live同様にめちゃくちゃ勝気なセトリ組みだったのも印象的。この人たち本気で爪痕残しに来てるじゃんって思った。私はそういう勝気で強気な7人が好き。いつか誰の手も加わってない、7人だけで考えたセトリのコンサートが見たい。

そしてやっと、やっと聞けた7人のファンファーレ!3月に無音のダンス動画が公開になってから約5ヶ月。待ったねぇ!待った分だけどうしようもなく感情が溢れてきたし、あの日私が7人のことを「ファンファーレみたいな人たちだ」って思ったのも間違いじゃなかったような気がした。私はね、強気で勝気な7人も好きだけど、無邪気にキラキラ輝く7人のことも大好きなんですよ。素直に綺麗だなって思った。デジわに負けてちょっとガビガビな画面だったけど、それでも7人の爽やかな歌声と優しい笑顔の中で大切に歌われたファンファーレは私の宝物です。恋と呼ぶには少し汚れすぎた感情だけど、それでも私はあの日の7人のファンファーレにどうしようもなく心を奪われてる。

このまま7人の時が止まらずにどこまでも進んでくれればいいのに、なんて願いを投げた8月は宝物を置いて駆け抜けていった。

 

怒涛という言葉がピッタリだった夏も終わりに向かう9月は、なんというかのんびりとしたひと月だったなぁ。特記事項はあらみなの成人と横原くんのお誕生日ぐらいかな。あとはSHOCK班と虎者班に別れて稽古してたぐらい。穏やかな日々と裏腹に、このまま7人は名前をもらえないのに何故か公式ユニと同等かいくつかのユニよりなぜか少し序列が高そうな謎のポジションのままなのかな、なんてモヤモヤしたのも9月の出来事。

 

そして10月。SHOCKは終わり虎者が始まった。久しぶりに会えたね〜!なんて楽しそうにISLAND TVを撮る7人を見ながら、いつまでこのまま宙ぶらりんで中途半端なままなんだろうとか思ったり思わなかったり。そうこうしているうちにJrの既存ユニット全部集めてMステに出演するぞなんて告知が出て。「ジャニーズJr」の文字に、私の期待とすごくネガティブな気持ちが全部詰め込まれてた。7人がMステに出てる姿が見たい反面、また色々言われたら悔しいなとか。もうぐちゃぐちゃだった。まぁ放送でもっとぐちゃぐちゃになるんですけど。

まさかMステで抜かれたらテロップでグループ名が出るなんて思う?思わない。思うわけがない。この目でそのテロップを確認してからの記憶が無い。まさかこんな形でグループ名が披露されるとは。正直まだすごくぐちゃぐちゃだし、手放しに喜べないのがすごく悔しいところでもある。やっぱり「無所属だった好きな人がユニットに入る」という一大イベントは、2回目でもすぐに飲み込めないものなんだなとか思ったり。

“クリエC”ではないまっさらで彼らのためだけの名前をもらって、まっさらな名前を冠した彼らとしての時間が動き出せばいいのに。そう思ってから5ヶ月。やっとやっと名前がついた。7人を縛るものができたんだなと思うと泣いてしまいそうになる。7人だけの名前を7人で大切に抱えて、7人で創る未来があるんだなと思うと不思議な感じ。

 

これから先、一体どんな未来が待っているのかなんて私には全く分からないけれど、それでもお祝いの言葉の代わりにお呪いにも似たなにかを2つだけ7人にかけさせてください。

 

あなたたちの未来がファンファーレのように華やかなものになりますように。

あなたたちの未来にファンファーレを鳴らしたくなるような祝報がたくさん舞い込みますように。

 

IMPACTors結成おめでとう

 

 

 

2020.10.16 深夜